7/3(火)〜7/4(水)にトヨタ紡織サンシャインラビッツへのトレーニングに参加してきました。(トレーナーとして。)
トヨタ紡織サンシャインラビッツ
トヨタ紡織サンシャインラビッツは愛知県刈谷市にある、トヨタ紡織株式会社を母体とするWリーグに所属するプロ女子バスケットボールチームです。

トレーニング内容
午前中はフィジカルトレーニング
9:30-11:30の間で全体練習が行われます。
その前に選手個人の課題を行う「ワークアウト(自主練)」は全体練習の90分前に行われます。フィジカルコーチやトレーナーがケアやトレーニングのサポートを行います。
7月3日 全身のトレーニング→有酸素トレーニング
7月4日 上半身のトレーニング→有酸素トレーニング
1人ひとりにメニューと負荷が設定されたファイルを渡され、丁寧な指導のもとトレーニングに励んでいました。
10月のリーグ開始に向けての準備期間。この時期トレーニングの負荷は高めです。

午後はボールトレーニング
13:30に集合し、15:00-17:00の間でボールトレーニングを行いました。
このトレーニングの前にも自分の課題に対しての補強のフィジカルトレーニングを行います。
その後ボールトレーニングに移行します。
戦術の理解と動きの確認を行いながらトレーニングが進んでいきます。
監督のルーカスはスペイン人。緻密な戦術を落とし込みながら戦います。
(バスケットボールのパターン化された動きを覚えるのは大変そう。。。)
練習中はアナリストの方が常に練習を見て分析の材料をまとめています。

黒い無数の点々が分析のタグ付け。これはあとで選手も簡単に見返せるように作っているそうです。監督とのコミュニケーションの材料としても使います。
プレーを切り取ってプレーのパターンを分けていきます。ミスの多いプレー、パターンの中での選手のポジショニングのズレ、シュートまでの過程、たくさんの分析の項目をリアルタイムでグループ分けしていく姿はまさに職人でした。
印象深かったのが、選手がアナリストの方に戦術の確認や動きの確認のコミュニケーションを取っている姿でした。監督の戦術を理解しているアナリストが、要約して選手に伝えていました。この時のアナリストの態度が素晴らしかったです。決して出しゃばらずに監督の意向を伝えていました。結構できない人多いと思う。
試合中もリアルタイムで分析を行い、監督とコミュニケーションを取るそうです。
また、この時に選手は心拍数を計測しながらトレーニングを行っていきます。心拍数で負荷を確認しトレーニング後にフィジカルコーチがまとめて、監督にフィードバックを行い次回のトレーニングの負荷調節を行います。
ボールトレーニングが終わったあとは、各自20分間のシュート練習を行いました。
全体の練習が終わったあと、さらに各自の課題に取り組む選手が複数いました。
また選手のケアも自主トレーニング終了後に行いました。
チームの雰囲気
プロの世界だからバチバチかと思いきや、ずっと和やかな雰囲気で練習していました。監督も笑顔だしよく褒める。もちろん、集中していないわけではないです。真剣に楽しむが体現されたチームだと感じました。
僕が来た時も、家みたいに過ごしちゃってとウェルカム感がすごくて居心地が良かったです。
トレーニング後はネイルの話をしていたり、ご飯の話をしていたり、女性らしい姿もよく見かけました。
明るくひたむきな姿は応援したくなるチームだなと感じました!
練習場はこんな感じ

コート






ジム




ケアルーム





感想
今回素敵なチームの練習に参加させていただき本当に感謝しています。
今回参加させていただいた主な理由は育成年代の指導の参考にしたかったからです。プロで行っていることをそのまま子ども達に行うことはありませんが、子どもたちが目指している場所で何をしているかを知るということは指導者に取って非常に重要だと思っています。
プロの練習に対する取り組み方や、それを支えるスタッフの姿勢。たくさんのプロフェッショナルな方々がチームに携わりプロのバスケットチームが構成されています。
競技を問わず、真摯にスポーツに向き合い支える姿を少しでも自分自身に落とし込んでいきたいです。
また、こういった環境を子どものうちに整えていくことが今後のスポーツ発展のために必要なのではないかと考えています。「子どもだからそこまでしなくていい」という考えが蔓延していますが、吸収力の高い子どものうちに環境の整った場所で適切な指導を行うことは極めて重要だと思います。
まだまだ理想論に近いですが、今後「子どもだからこそちゃんと指導しよう」というポジティブな考え方に変わっていけばいいと思います。
少しでもレベルの高い選手をプロチームに送り込んでいくのが今後の目標です!
トヨタ紡織サンシャインラビッツの皆様ありがとうございました!
この経験を子ども達に伝えていきたいと思います!
2日間ありがとうございました!