女性の体重管理は難しい
男の子と女の子の違いが顕著になるのは14歳前後と言われています。思春期になると、男の子はがっちりして、女の子は丸みを帯びた身体つきになっていきます。
この性差に影響を与えるのが、女性ホルモンです。
日頃過ごしていて、感覚的に理解できると思いますが、女性は女性ホルモンの影響で脂肪がつきやすいです。
男性の体脂肪率の最低ラインは3%、女性の最低ラインは12%とされています。あくまで最低ラインで、一般の女性の体脂肪率は20%〜30%で維持するとよいとされています。
女性の体重は変動しやすいです。
男性の体重変化は平均で、1ヶ月で0.95kg〜1.65kgほど。女性は平均で1ヶ月で1.60kg〜4.25kgほど。男性と倍以上の変動があります。体重はコンディション維持の大切な指標です。これだけ変動があるということはコンディションの維持が難しいということです。
心理的な特徴の男女差
あくまで傾向で、当てはまらないこともあるということを念頭に読み進めてください。
全国大会3位までに入賞した中学生を対象にアンケートを取ったところ以下のような結果がでたようです。

男の子は結果をモチベーションに、女の子は励ましや認められることをモチベーションにしていることが分かります。もちろんコーチの励ましが嬉しい男の子も、勝つことが1番嬉しい女の子もいます。状況によっても変わるでしょうから、絶対にこれというものではありませんが、傾向は把握しておくべきでしょう。
また、こういったアンケートも行ったようです。
「毎日練習をがんばっているけれど下手な選手と、練習をサボっているけれど上手な選手、試合に出すならどっち?」
この回答で女の子は、頑張っているへたっぴな選手と答える子が圧倒的に多く、男の子はその逆だったようです。女の子は、努力そのものを認めたり、周囲の不満が出ないように配慮する傾向があるようです。そのため、迷惑をかけないようにという配慮からグループ内での失敗への不安も強い傾向にあります。
また、指導者の言葉を素直に受け入れる傾向にあります。しっかりと言葉を選びながら伝えれば男の子よりも指導者のイメージに近づけるかもしれません。
気をつけないといけないのは、男の子に対して強い言葉を浴びせても聞き流せる子が多いです。ですが、女の子の場合はそのまま聞き入れ、激しく落ち込むケースが多いようです。
女性アスリートはデータが少なく難しい。
女性アスリートの歴史は男性と比べて浅いです。21世紀になってから女性アスリートの数が増え出しました。
まだ世の中のトレーニングは、男性中心のトレーニングメニューですし、指導者も女性よりも男性の方の方が多いです。女性の特徴から目を背けずに、性差を考慮してアスリートに接する必要があります。