スポーツのけが

【成長痛】シーバー病

シーバー病とは

シーバー病(セーバー病)、または「踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)」とも呼ばれるこの疾患は、成長期の子供に特によく見られるスポーツ障害です。

成長期の子供のかかとの骨(踵骨)には「成長軟骨」があり、「踵骨骨端核(しょうこつこったんかく)」と分かれています。大人になると、この成長軟骨が骨化して、踵骨骨端核も合わさって1つのかかとの骨(踵骨)になります。つまり子供のかかとの骨は大人よりも構造上、脆いのです。

 この踵骨骨端核にアキレス腱が付着しています。そこに運動によりアキレス腱の引っぱる力が持続的に加わることで、踵骨骨端核周辺で炎症を引き起こします。これがシーバー病の主な症状です。

シーバー病の症状 「かかとが痛い」と感じたら要注意

運動後にかかとの側面や端部に痛みが発生することがあります。この痛みは押さえたときや歩いている際にも感じられ、場合によってはかかとが少しばかり腫れたり熱を持つこともあります。

かかとの痛みのため、つま先立ちで歩く子供もいますが、悪化の可能性がありますので、そのようなしぐさを見たら激しい運動を控えるようにアドバイスをしましょう。

シーバー病の治療は?

基本的には保存治療(患部を休めること)を中心とし、激しい運動は中止します。下腿三頭筋(ふくらはぎ)と足底筋(足の裏)をよくほぐし、患部にかかるストレスを緩和します。症状に限らず、インソールの使用はかかとへの負担を軽減する可能性があるためおすすめです。

シーバー病の子は足趾(足のゆび)を上手く使えていない子が多いです。わたなべ鍼灸院では足趾の使い方を指導し、再発を予防します。